じりじりと焼かれるような暑さから解放されている、ここ数日の京都。
朝晩は涼しく、こんな時期にお部屋で羽織るのにちょうどいいのがシルクのガウンです。
羽のように軽く、ふわりとあたたかい…♡
美しい光沢となめらかなさわり心地、袖もとと裾の繊細なレースが気に入って買ったのですが、なんだかもったいなくて2年もの間、ほとんど着ずにクローゼットで眠らせていたのでした。
こんなに高級なものを、家で普段使いにするのはもったいない、と…
ですが最近読んだ本にこんなことが書いてありました。
曰く、豊かさとは、”所有するもの”ではなく”感じるもの”であると。
お金を出して買ったものを、ただ所有して仕舞っておくのでは豊かさは感じられない。
それに触れたり使った時に感じられる豊かさや幸せ。その感覚の蓄積こそが、自分をさらに豊かな世界に導いてくれる…
というようなことが。
そうだった、私がこのガウンを買ったのは、
家の中で上質なシルクを纏うことへの憧れからであり、その行為で得られる豊かな気持ちを味わいたかったからなのでした。
”よいもの、美しいもの”に日常のなかで触れることで、自分が磨かれてゆく喜びを味わいたかったからなのでした。
ガウンはSLEEPY SLEEPY、ワンピースはgelat piqueです
よいものを持っていても「もったいないから」と使わないこと、そのこと自体がもったいなく、また自分を大事にしていないこと…
いつまで経っても
「私はこんな良いものにはふさわしくない」
とか「たくさん着てくたびれても、こんな上質なものはもう買えない」という設定を自分のなかに持ち続けることになるのだから。
そういうわけで、やっと袖を通すようになったガウンです。
なかに着ているコットンガーゼのワンピースも、なんともやわらかでとても着心地がよいです。
うつくしいルームウェアを着ることの別の効用は、「せっかくこれを着ているのだから綺麗でいよう」と、おうちのなかでも姿勢や身だしなみに少し意識が向くことでしょうか。
ボサボサのすっぴんだとイマイチ似合わない気がするのです笑
なので、前髪だけでもアイロンで巻いたり、外に出なくてもちゃんと顔を洗うようになりました。(顔を洗うのは当たり前?笑)
こちらは昨日のランチの鯖寿司。
こちらに来て知ったことですが、鯖寿司は京都の名物の一つ。
専門店もあれば、お寿司屋さんや仕出し屋さんがメニューの一つとして提供していることも多いです。
海から遠い京都は鮮魚が豊富ではなかったため、昔からお酢で締めて保存性を高めたお魚の食べ方が発展したのだとか。
鯖寿司もその一つです。
先日こちらの人から、「自分でスーパーで買ったお刺身用のお魚を昆布で包んで締めて食べる」と聞きました。
昆布締めってお家でできるのですって!こんど試してみようと思います。